ドライマウス外来
ドライマウス外来
口の中がネバネバする、口の中が乾燥して飲み込みにくい、話しにくいなどの症状のある方はいらっしゃいませんか?その症状、ドライマウスの可能性があります。
ドライマウスとは日本語で口腔乾燥症のことで、唾液が出にくい、口が乾いている、と自覚する症状のことをドライマウスと言います。ドライマウスに悩まされる患者さんは、潜在的な方も含めて推定3000万人ともいわれ、単純に計算すると4人に1人が何らかの症状をかかえているといえます。ドライマウス自体は病気ではありませんが、ドライマウスになるのには何らかの原因があると考えられています。
ドライマウスの原因
ドライマウスの原因はたくさんありますが、「薬の副作用」「ストレス」「筋力低下と老化」が3大原因とされています。その他、シェーグレン症候群という病気が原因で起こる場合もあります。
どんな症状
ドライマウスになると、単に口が乾くという症状だけでなく、舌や上あごなどの粘膜の痛み、虫歯や歯周病にかかりやすい、飲み込みにくい、話しにくいなど多様な症状が出現します。口が乾いていますか?という問いかけだけでなく、図のような簡単なチェックリストを使用して症状の確認をしてみるのも一つの方法です
あてはまる項目が多いほど、ドライマウスの可能性が高くなります。
ドライマウスチェックリスト
口が乾く
口の中がねばねばする
口の中がひりひり痛い
しゃべりにくい
味がわかりにくい
醤油や酸味などがしみる
パンなどのパサついたものが食べにくい
口臭が気になる
よく水を飲む
舌や唇(口角)がひび割れやすい
夜間、水を飲むために起きる
どんな検査
問診 (病態を知るための大切な情報です) |
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唾液の量の検査 (ガムを噛むなどの簡単な検査です) |
唾液腺の検査 (レントゲンやMRI、CT、 唾液腺造影で確認する場合があります) |
血液検査 (体の病気を調べるために、血液検査をする場合があります) |
★MRI、CT、血液検査が必要な場合は、連携医療機関へのご紹介となります。
どんな治療
カウンセリングや心身医学的アプローチ |
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唾液腺を刺激する(唾液腺刺激療法、マッサージ等) |
粘膜疾患への対処(含嗽薬、軟膏、飲み薬:抗真菌薬等) |
粘膜の保湿(保湿剤を配合した洗口液、ジェル、スプレー、人口唾液、保湿装置) |
唾液の分泌を増やす(塩酸セビメリン、漢方薬など) |
歯科的治療(唾液の減少で齲蝕や歯周病になりやすいので治療やクリーニングをするだけでなく、本院他診療科やかかりつけ医との共観により、よく噛めるように歯の治療をする。) |
唾液腺マッサージ前後の舌の状態
左:表面の粘膜が乾燥している
右:表面が潤っていて粘膜が保護されている
ドライマウスの治療は、原因によって異なります。
原因が除去できそうなものがあれば、まずはそれに対してアプローチしていきます。原因が加齢的変化、シェーグレン症候群、放射腺治療後などで改善が困難な場合もあります。このような場合には、ドライマウスの不快な症状やつらい症状をやわらげることを目的とした対症療法を行っていきます。
最近では、対症療法も格段に進歩していますので、治療効果をあげるためにも早期診断・治療が重要です。治療により改善できることが少なくても、マイナスになることはありません。少なくとも症状が緩和できればQOL(Quality of Life)の向上につながりますし、乾燥に起因する合併症の予防にもなります。対症療法といえども、積極的に治療を受けることをお勧めします。
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